前回はローズの母についての感想を書いていきましたが次は婚約者キャルと他の登場人物について書いていきたいと思います。
ローズの婚約者であるキャルはお金や名誉、などを好む典型的な悪のイメージを持ったキャラクターでした。
しかし本当にそうかと言われれば、彼もまた世間の価値観に飲まれた被害者ではないでしょうか。 彼はローズとの結婚を断る事もできる立場です。
わざわざ借金のあるローズとの結婚をしなくても他に結婚相手は沢山いたと思います。
彼なりにローズの事を1人の女性としてちゃんと好意を抱いていたと思います。
宝石をプレゼントしたり、コートを貸してあげたり。
ジャックに対して酷い事を言い、ローズから離そうとしますが、それはローズの事を考えて、お金もない何も無いジャックと一緒になっても幸せなどないと、彼なりに彼女を守ろうとしたのではないでしょうか。
おばあちゃんローズがキャルの最後を語っていますが、タイタニックから救出された後、株の暴落で財産を失い自分で命を絶ってしまいました。
もしキャルもジャックの新しい考え方を少しでも受け入れる事ができたら、キャルの未来は変わっていたと思います。
好きな相手にまで世間の当たり前を強要させてしまう。
それも自分が気づかないうちに。
そして知らない間に傷つけてしまっていることも気づかずに。
対照的に成金と言われたモリーという女性も登場しますが、彼女は世間の感覚とは少し違っていました。 彼女はジャックを受け入れ、心から手助けをしてくれていた様に思えます。
そんな彼女は後に救命ボートに乗った時、まだ乗れるから救出しに行こうと提案したり、上流階級の人々がやろうとしないことをしようとします。
彼女はジャック同様に世間価値観など気にせず自分で道を決め進んでいく強さがある人なんだと思います。 同じお金持ちの貴族でも考え方が違いますね。
もしジャックのような人に会えた時、自分の視野を広く持っておかないと、新しい考えに出会っても受け入れる事が出来ません。
キャルのような末路にならいように。
そのためにも日頃から視野を広げる努力が必要なんだと思います。
そして新しい考え方を受け入れる。
この事がどれだけ大切なのか、この映画を通じて理解できた気がします。
新しい考えを受け入れることができれば、自分で色んな事に挑戦していけるんだと思います。
自分を変えることが出来るんだと思います。
それは今、現代に生きる人間にとって最も必要な事ではないでしょうか。
二枚組には未公開シーン、もう一つのエンディングが収録されています。
本編は見尽くしたという方はこちらも見てみてはいかがでしょうか。
他にも感想を書いていますのでご覧頂ければと思います。