前回の記事の続きですが、前回はローズとジャックに重点を置いて話しましたが、今回はその他の登場人物について書いていこうと思います。
まずはローズの母ですが、前回の記事で書きましたが、ローズがジャックに出会った意味はローズが自分の殻を破るためであると書きました。
ローズを追い込む原因になったのは当時の女性としての生き方を強要するローズの母にあったと思います。
貴族のお金持ちの男性との結婚こそ当時の女性にとって幸せな生き方とされていました。
そして、それが当たり前の考え方であった。
もちろん自分で決めた男性と一緒になる事も出来たと思いますし、そういう人もいたと思います。
しかし、ローズの母は考え方が世間の考え方に染まっていて、そうでないと生きれないと、考えが剃り込まれていました。
だから娘に生き残るための術を教え、強要してしまったのです。
たとえそれが娘が心から望んでいないことでも。
それが当たり前の幸せな生き方だと思ってしまっていたからです。
簡単に観ると娘の望んでいない事をさせようとする悪にも見えますが、ローズよりも彼女の方が被害者なのかもしれません。
彼女はジャックの様な人に出会う事も、自分で自分の道を選び進むことができる選択肢があるという事も知らずに長い間生きてきたのですから。
そして、それを正しいと思い込んで娘のためを思ってそれを強要する。
でもそれが知らず知らずのうちに娘を船から飛び降りる寸前まで追い込んでしまっていた。
そしてそのこと自体も気づいていないという事。
世間体とか当たり前のこととか、もちろん、大事な時もあります。
ですが、1度リセットして、1から別の考え方を入れる事が出来たとしたら?
ジャックがローズ達と食事を共にするシーンがありましたが、その時にローズの母や婚約者キャル達に嫌味を言われますが、ジャックは1日1日を大事に無駄にしないように生きていると堂々と宣言した場面がありました。
もし、この時にこういう考え方もあるんだと、こんな生き方もあるんだと、少しでも彼の考えを受け入れる事が出来たら、ローズの母の人生は変わっていたと思います。
そして本当の娘のことを理解し、最大の協力者として娘を支える事が出来たと思います。
もし、母の協力があればローズはここまで追い込まれることは無かったと思います。
たとえ世間から冷たい目で見られたとしても、1番身近な存在である親が理解者であれば彼女の意思はとても強く育っていったと思います。
自分で可能性を制御してしまう人間は周りをもそうさせてしまうのだと、映画を観て、ローズの母を見てそう感じました。
現代にも当てはまりますよね。
義務教育が終わったら高校、大学、就職。
これが普通ですよね。
でも色々考えてみたら、選択肢は沢山あります。
留学という選択肢もあるし、大学を出てからアルバイトしながらやりたい事をする。
世界を旅する。
専門学校で更に学ぶ。
会社を設立する。
考えつくだけでも色々ありますよね。
就職と一括りにしましたがどこに就職するのかも選択肢が沢山ありますよね。
1つの考えに執着せず、もっと視野を広く持ちましょう。
このように私は映画から感じましたが、他の人観たらまた別の感じ方があるんだと思います。
他の方の考えもまた共有する事ができたら世界が広がりますよね。
二枚組には未公開シーン、もう一つのエンディングが収録されています。
本編は見尽くしたという方はこちらも見てみてはいかがでしょうか。
他にも感想を書いていますのでご覧頂ければと思います。