新ニーサを開始するにあたって、商品選びは重要になってきます。
その中でも今回は為替ヘッジとはなにか、為替ヘッジありとなしでのメリット、デメリットをお伝えしていきます。
為替ヘッジとは
投資信託を買う時に為替ヘッジありか無しかの記載があります。
このヘッジ(hedge)とは直訳すると回避という意味です。
為替ヘッジありかなしかを簡単に言うと為替による変動リスクを避けるか避けないか、と言うことです。
米国株など、外国株式を買う場合、100円で購入してもその100円を証券会社がドルに買えて購入という形になります。
100円→1ドル→株式購入
このドルは例えばユーロだったり全世界株式の投資信託であれば各国の通貨になります。
その為、変動のリスクがあります。
そこで為替の先渡し取引(フォワード取引)などを 用いて、外貨を自国通貨に交換する契約を結び、将来的な為替 変動のリスクを軽減します。
フォワード取引とは
異なる通貨を将来の指定した日に交換することを言います。
為替ヘッジなしの場合
保有している海外株式や海外債券は基本現地の通貨で投資します。
株式の価格の上がり下がりの他に為替レートの動きも影響してきます。
この為替の変動による価格の変動リスクを回避しないのがヘッジなしになります。
円の価値が1ドル100円だったとすると、もし次の日に1ドル160円になった場合、円の価値が急に下がる、『円安』になったことになります。
分かりやすくまとめると、1ドル買うのに100円で買えたのが、1ドル買うために160円出さないと買えなくなった、、ということは円が安くなったということになります。
この場合、外国株式、債券は円が安いほど価値が高くなります。160円ださないと1ドル買えない=もっている外国株式の方は高くなったと言うことなので、ヘッジなし(変動リスク回避無し)だど、その差分利益を得ることができます。
デメリット
円高によるリスクを受けてしまう
ヘッジなしの場合のデメリットは、円安の逆で、円の価値が1ドル100円から95円に下がったとしましょう。
1ドル買うのに100円必要だったのが、1ドルたった95円出せば買える、、、ということはドルが安く、円が高くなった、、『円高』になったということです。
つまり、自分が持っている外国株式の価値が安くなったと言うことになります。
この場合、
100円×10ドル=1000円必要
95円×10ドル=950円必要
ヘッジなしの場合、円高になると円の方が価値があがるので、持っている海外株式や債券は弱くなります。
為替ヘッジありの場合
為替ヘッジありの場合は、上記ヘッジなしのメリットがデメリットになり、デメリットがメリットとなります。
なので円高の場合は利益になりますが、円安の場合は資産が減ります。
デメリット
円高に強いですが、ヘッジありにはコストがかかってきます。
ヘッジなしよりも手数料がかかってしまいますので、その分利益が出にくくなります。
どっちがお勧め?
どちらもメリットデメリットがあるため、自分に合った方を購入することをお勧めします。
為替ヘッジありは円で持っているのと変わらないため、円での貯金が多い人であれば為替ヘッジなしの商品で、円安対策をするのが良いと思います。
また、ヘッジありはコストがかかるため、ドルコスト平均方で積立購入を長期で続けることで、為替の変動リスクは十分抑えられると考えます。
なので、ヘッジなしの方が私はお勧めです。
まとめ
為替ヘッジはありか無しかは円安か円高で変わってきます。どちらもメリットもデメリットももあります。
自分の資産との比率を考えてリスク分散して選ぶことをお勧めします。