前回の記事で片付けられないのは脳が原因であり、8つの機能があることを紹介しました。今回は視覚系のトレーニングの内容を書いていますが、今回は理解系、運動系の紹介をしていきます。

ご覧頂けていない方は 前回の記事を先に読んで頂いてからこの記事を見ていただければと思います。

この記事は片付けのやり方、方法は一切記載しておりません。何度も繰り返し散らかしてしまい、片付けられない自分を変えるためにはどうすればいいのか、何が原因なのか、対策方法としてご覧いただける方以外は読まないでください。

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理解系

まず理解系が弱くなっているかチェックします

・散らかっていてもそのままでいっかとおもってしまう

・散らかっていると認識していない

・散らかっていてもどう手を付けるべきか分からない

・見えていないものをイメージするのが苦手

・必要、不要なものを分けないで同じ場所にしまっている

・ものをすてられない

・何がどこにあるかわからない

・料理の手際が悪い、要領が悪い

・会議など話の輪についていけない

・デスクトップが無造作に並んでいる

これらが当てはまる人は理解系が弱いために複数の情報をまとめ、分類整理することが困難になっています。

また空間認知能力もつかさどっており、収納するか捨てるかの分類、さらにどれぐらい収納できるかを判断できず、片付けができない脳になっています。

片付けを暗記だけに頼っている可能性

もし記憶だけに頼ってあれはあそこに直す、といった片付けをしていたならそれは記憶系にだけ頼ってしまう状態にあり、

例えると1+1=2

を丸暗記してなぜ2になったのかは理解しないまま次の問題で

2×1=2が分からないような状態です。

どちらも両方同じ答えですが、内容が違いますよね?

このままだと、

あれ、、、?これはどこにしまっていたんだろう?と置きっぱなしになってしまいます。

また、あれはそこに、これはここにと決めつけてしまうと、それ以外の物が増えた時にどこにしまうかすぐに決めることができません。

イレギュラーな事に対処できなくなってしまいます。

物を片付けるときは、ここに置いておくと便利とか、大事なものだから奥の方にしまっておこうとか、理由をつけて、理解しながら片付けていくと鍛えていくことができます。

時間で区切ると焦ってしまう

時間で区切られてしまうとうまく整理できないのであと数分しかない!と焦ってしまいます。

仕事でも自分の許容範囲を超えて引き受けてしまい、結局終わらせられない人も理解系が弱いためどのぐらいでおわるか先を見る力がないため結局自分を追い込むことになってしまいます。

ですので、分割して取り組んでいくことでリビングは30分、台所は20分、クローゼットは20分など分けて目安を決めます。初めはすぐに片付くところから始めて、他の場所は明日などにまわしても大丈夫です。そうすることで集中してやることができます。

こうやって時間を見積もる訓練をすることで脳を鍛えていくことができます。

会議で発言できず焦ってしまう

会議の途中で指名されることはあると思いますがその時に慌てず自分の意見を言えていますか?

周りの人が今まで話してきた内容を整理し、まとめることができていなければ話の流れが分からず焦ってしまいます。

このような状況にある人も理解系が衰えているからであり、これを鍛えれば複数の議論を整理していけるので必然的に片付けもできるような脳になります。

理解系トレーニング1

空書で漢字を書く

空書(くうしょ)とは実際に鉛筆で文字を書かずに空気上に書くことです。よく相手に漢字を教えるときに空気に人差し指でなぞる動きをして文字を書いて伝えますよね。

実際に文字として残りませんが、頭の中に残像として残すことで理解系の脳の機能を使うことになり、鍛えることができます。

その際に先にその文字を空気上にイメージしてからなぞる動きをすることが大事です。

慣れてきたら徐々に難しい文字にしていきます。そしてゆっくり正確にすることで長く刺激を与えることができます。

理解系トレーニング2

部屋のレイアウト図を書く

『このベッドを置いたら通れなくなってしまう』、『あの隙間にならこの机を置いても入るだろう』など考えることができるのは理解系の機能が働いているおかげです。

まずはメモに自分の部屋の間取りを書いてください。そしてその中に置いてある家具なども書いてください。

こうすることで何となくイメージするのではなくどこにどれだけスペースがあるか改めて認識でき、理解系の脳機能を鍛えることができます。

そのあとに理想のレイアウトを書き、どこに何を置くかいらないものが見えてくるようになります。

理解系トレーニング3

残り物を使って料理する

料理は様々な脳機能を使うためとてもいいトレーニングになります。

特に理解系がしっかり働いていなければ時間がかなりかかってしまいます。(私も料理の手際が悪すぎて悩んでいました)

『これを煮るのに30分だからその間にこの野菜を切ろう』と手順を考えることができるのは理解系が働くからです。

そしてなにより残り物で料理を作ることがさらに脳を鍛えることにつながります。

限られた食材で家族に美味しいと思ってもらえる料理をどう作ろうか。組み合わせ、料理方、味付などを考えることはより活発に理解系脳機能を働かせることになります。

理解系トレーニング4

収納ルールを変える

例えば半袖の洋服でまとめてしまっているなら、色ごとで分けてみるとか、サイズごとに分けてみるとか、少しルールを変えることで、脳に刺激を与えることができます。

楽なのは同じ収納の仕方ですが、それでは脳には刺激がないので、手間にならない程度に変えてみるのがお勧めです。

理解系トレーニング5

趣味、立場の違う人と付き合う

理解系を鍛えるにはマンネリ化せずに新しいことに好奇心をもつことが大事です。

自分とは価値観の違う人といることで『なぜ?』と思いますよね。

これが好奇心です。

好奇心を持つことでしっかり鍛えて片付け脳に近づけるだけでなく、人間関係の幅も広がりますね。

まとめ

最後の理解系トレーニングを読み終えていかがでしょうか?

片付けとは関係ないと思われそうですが、(私自信初めは思いました)確かに日常で出来ていない事と脳機能が弱っているから片付けができないということがつながっているというのはトレーニングの内容を見て頂ければ納得ではないでしょうか。

では次は重要な要素の運動系について書いていきます。

運動系

まずこのような症状があるかチェック

・何かしようと思ってもすぐに動かない

・ゴミを捨てるのが面倒

・部屋のごみ箱がいっぱいにならないと捨てない

・物を食べるとき片方の歯で嚙む癖がある

・鍵などを決まった場所に置かない

・何をするにも面倒だと感じる

・週に外出する日は3日以下

・座り仕事

・目を合わせない

・ポイ捨てされたものやたばこが気にならない

・7時間以上の睡眠をとっていない

これらに当てはまると弱っている可能性があります。

体を動かすために働くのがこの運動系の脳機能になります。ですからここが弱いとかたづけに直結するものを動かす、捨てるという行動ができないので面倒になって何もできなくなってしまいます。

手順を考えて動かすので他の脳機能と密接に関わってくるのでこれを鍛えれば他も同時に鍛えることができます。

面倒くさいときに体を動かす

朝起きてすぐは脳が目覚めていません。そのときに面倒と感じてしまうのが運動系です。

なので朝起きてテキパキできる人はいいですが、ほとんどの人ができないと思います。

その時は朝起きてすぐに広告や新聞などを左右の手で丸めてください。左手は右脳を、右手は左脳を目覚めさせます。

そして1、2、3と声に出しながらお手玉をします。しばらくしたら逆もしてみます。

これを続けることで運動系の脳が程よく刺激され、朝に面倒くさいと感じることがなくなっていきます。

ラジオ体操、散歩なども効果的です。

運動系トレーニング1

意識して普段より歩幅を広げてスタスタ歩く

歩くという行為は普段誰しもが行うことです。無理なく続けることができるのでこれを無意識ではなく意識的に大きく歩いたり、早くしてみたりすることで簡単に刺激を与えられます。

階段の上り下りも同じです。普段エレベーターを使う人は階段に変えてみるだけでトレーニングになります。

運動系トレーニング2

スマホより会話を

体を動かすというイメージが強いかと思いますが、口を動かすことも運動系機能を鍛えることになります。

ですが、最近はパソコンのチャットやスマホでラインなど、口を動かすことが少なくなりました。

知らず知らずのうちに運動系機能を衰えさせているので、人と話すことを意識していきましょう。スマホは運動系だけでなく、眼も動かさないので 前回の記事で話した視覚系にも影響してしまいます。

目が動かない、口も動かない、、、、これが当たり前になっていると衰える一方です。

少しでも意識して動かしていきましょう。

運動系トレーニング3

模様替えをする

片付けではなく模様替えをしようという気持ちでやってみることが大事です。

部屋を見まわして、配置を確認、どこを変えようと考える、これで視覚系を使う状態になります。

そしてこれは邪魔だからいらない、動かして別の場所に置こうとなればもちろん体を使います。

必然的に運動系機能を使うことにもなります。

小さなものでも手を動かすので十分効果はありますので気分転換にでも模様替えをしてみましょう。

運動系トレーニング4

利き手ではない手を使う

利き手を使うと簡単にできることがそうでない方の手を使うと全くできなかったり、スピードが遅かったりします。

それはルーティーン作業としてパターン化してしまい、同じ行動しかしないため楽なのと引き換えに使う筋肉以外は全く使わないことになります。

ですから必然的に運動系機能も落ちてしまいます。

それを防ぐためあえて利き手ではない別の手を使って掃除などをやってみるといい刺激になります。

台ふき、雑巾がけ、アイロン、蛇口をひねるなど簡単にできるのでまずはできそうなものから順番に日常の中で無理なくやっていくと良いと思います。

運動系トレーニング5

数えながら拾う

床に落ちているものを数えながら拾いましょう。

腰をかがめないと拾えないのと、数えることで口も動かし、拾う時には手を使います。

さらにトレーニング4の利き手ではない方で拾うとさらに効果的です。

運動系トレーニング6

歌いながら作業する

歌うことは話す相手がいなくても口を動かすことができます。

また歌うことで口を動かしながら別の作業を同時進行するので思考系機能にも影響を与えることができます。

その際に笑顔を意識すればより筋肉を動かすことになり効果的に鍛えることができます。

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まとめ

いかがでしょうか?

一つの脳機能だけでなく他の機能とも繋がっていることが良くわかると思います。日常の行動を意識することで脳を活発にすることができ、片付けができる脳に近づけるので是非試してみてください。

次回は思考系と記憶系の記事を書いていきたいと思います。

参考にしている本は 加藤俊徳著者の『 片付け脳 』です 。もっと詳しく知りたい方は楽天Amazonで販売されてますので読んでみてください。

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